高校生が行く、ものづくりの現場―就業体験レポート―ものづくり山形情報サイト【Y+M】
さがえの“ものづくり企業”レポート


株式会社 山形富士











インタビュー
 取締役工場長 逸見正光 様

レポーター
 山形県立寒河江工業高等学校
  情報技術科2年 長岡佑治・中村一樹






〜 インタビュー内容 〜


Q、長岡佑治

 私達は3日間インターンシップでお世話になりました。大変貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました。あらためて御社の概要を教えていただけないでしょうか?

A、逸見工場長

  弊社は、中村機器グループのグループ会社として企業活動を行っています。グループ会社は、青森県から山梨県までに9社が稼動しています。各社独立採算 性をとりながらもグループによる一貫生産システムを駆使し、技術開発、生産技術の革新、生産設備の拡充はもとより、創造的に事業開拓を行い、グループ間の 技術、人的交流を計りながら高品質な製品造りに努力しています。

 


Q、中村一樹

 現在、製造しているものは何ですか?

A、逸見工場長

 創業当時は、各種プリント基板や電子機器組立てを行っていました。時代の流れとともに製造品も変化し、現在は各種コネクタやベアリングセンサ、携帯パネルの組立てを行っています。国内大手ゲームメーカーの携帯ゲーム機の液晶パネルの製造を担当した実績もあります。



Q、長岡佑治

 工場内が大変きれいですが、何か特別な取り組みをしているのですか?

A、逸見工場長

  2006年に環境ISO(ISO14001)を取得しました。取得する以前から、工場内の整理整頓を含めて環境に対応できる取り組みを実施しています。全体を綺麗に する取り組みとして、安全環境パトロールを実施しています。整理整頓のエリアごとに担当者を決め、不用物やゴミを発見したら責任をもって対処しています。
 省エネ活動の一例を挙げると、冬の窓にエアキャップ(プチプチ)貼って断熱効果を高めたり、エアコンの近くに扇風機を設置し、循環効率を高めたり電力消 費を抑えています。昨年、環境ISOの更新審査のために過去3年の実績を集計しました。電気代とゴミの処分料金、コピー用紙の再利用で1000万円を削減 することができました。



Q、中村一樹

 他にも全社を挙げた取り組みはありますか?

A、逸見工場長

 会社運営の柱として、安全を最優先にしています。全社員が”怪我をしない”、”事故を起こさない”を重点にして活動しています。
 2006年には、品質ISO(ISO9001)を取得しました。不良の出ない製造工程システムやミスのない効率のよい事務処理システムをつくりました。
 また、全社員の共通理解と浸透を図るため、安全方針と品質方針、環境方針を小さなカードにして常に携帯しています。



Q、長岡佑治

 昨年、学校の特別授業で、御社の技術者より企業現場での品質管理について教えていただきました。おかげさまで品質管理検定に合格することができました。現在はどのような取り組みをしているのですか?

A、逸見工場長

 QCサークル活動に力をいれています。社員が就業時間外に自分たちの工夫で、品質の改善や生産コストの削減などに取り組んでいます。年2回QCサークル活動の発表会を実施し、優秀事例を表彰しています。また、外部講師による品質管理の勉強会を開催しています。



Q、中村一樹

 最後になりますが、ものづくり企業への就職を希望する高校生へ、アドバイスをお願いします。

A、逸見工場長

  工業高校の卒業生は、専門教科で学んだ図面や電気回路等の基本的な知識が身についており、製造業で活かせることができます。在学中はぜひ専門教科に力を入 れ、基本的な知識を身につけてほしいと思います。寒河江工業高校での品質管理の取り組みは、就職後には即実践となるので、会社側にとっても有効です。ま た、在学中に とれる資格はとった方が良いと思います。一生有効なので、思わぬところで活きてくることがあります。
 最後に、企業で働くことは、「継続して覚えていくこと」が大事です。就職後、特に重要となる能力であり、高校時代は、何事にもどんどん挑戦し、常に”継続して覚えていくこと”を意識した高校生活を過ごしてほしいと思います。頑張ってください。





〜 インタビューを終えての感想 〜



長岡佑治

  今回、インタビューを実施して、貴重なお話を聞くことができました。同じグループ会社のことや製造している部品の話、なぜ寒河江に創業した のかなど大変わかりやすく教えていただきました。特に印象に残っているのは、環境やエコに関することでした。今では当たり前となったコピー用紙の再利用や ごみの分別、さらには割り箸を持ち込まないことなど、細かいところまで全社員で実践しているということに驚かされました。他にも、品質管理としてQC活動 に積極的に取り組まれていることや、「あの会社にお願いしよう」とお客様から言ってもらえるような会社にしたいという思いが伝わってくるお話 でした。
 今回のインタビューでの貴重な体験を基に、これからの学校生活や、進路実現に向かってがんばっていきたいです。



中村一樹

  今回、インタビューを実施して、たくさんのお話を伺いました。特に印象に残ったことは、工場内がとてもきれいで、整理整頓されていたことで す。環境ISOを取得しており、その審査にも整理整頓が関係していることをお聞きし、大変勉強になりました。また、社員一丸となって経費削減の取り組みを 実施しており、コピー用紙と電気の節約などにより3年間で1000万円の削減をしたことに大変驚きました。
 最後に、工業高校の専門的な勉強は製造業の現場で活かせることや、習得した資格は社会に出てからもとても有効であるとアドバイスをいただきました。その話を聞いて、私自身も毎日の生活で自分の力を高めていきたいと思いました。


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