質、量ともに東北一を誇る
人に、気候に恵まれたワイナリー
寒暖差のある気候、ミネラルを豊富に含んだ土壌、高畠町はブドウやラ・フランスなどの果実栽培に適した土地であると同時に、ワインづくりにも最適の地と考え「高畠ワイナリー」が創業したのは1990年のこと。協力的で熱心な契約栽培農家やワイン醸造技術管理士といった人的な環境の充実もあって、いまや東北最大規模のワイナリーに成長しました。四季折々の花やブドウ畑に囲まれ、きれいに整備されたワイナリーには年間30万人を超える見学者が訪れ、町の観光拠点としての一翼をも担っています。
![]() きれいに手入れされたワイナリーの庭は、訪れる人の心を弾ませる |
![]() 高畠町が誇るデラウエア |
土地柄や人となりが味わいになる、
繊細なワインづくりを目指して
ブドウの栽培に適した土壌や気候といった自然条件に加えて、栽培農家の人々の意識の高さや熱心さに支えられ、高畠町はデラウエアの生産量が日本一。高畠ワイナリーでは、60軒近くの契約栽培農家とともに良質でリーズナブルなワインをつくり続けてきました。そこに「畑 貴嘉」さんというさらなる戦力が加わり、高畠ワイナリーにおけるワインづくりはより高みを目指すことになるのです。畑さんは、山梨大学でワインと出合い、人に感動を与えるようなワインをつくりたいとの強い思いに駆られ、それが可能な環境として高畠町に惚れ込み、1996年に高畠ワイナリーに入社しました。
当初は、収穫されたブドウをいかにいいワインに仕上げるかという醸造面にのみ力を注いできましたが、やがて「いいブドウがなければいいワインはできない」と土壌も含めた栽培の重要性に目を向けるように。その結果、契約栽培農家とのコミュニケーションもより綿密になっていき、収穫量の制限や収穫時期の指定にも快く協力してもらえる関係を築くようになりました。
![]() 化学的な分析も、よいワインをつくるために不可欠 ![]() 左から順に「2003高畠カルベネ・ソーヴィニヨンプレミアム」「2003高畠メルロプレミアム」「2005高畠シャルドネ樽発酵〜ナイトハーベスト〜」「2006上和田ピノ・ブラン」( 山形セレクション認定 )そして畑さんの名前の一文字がついた「嘉yoshiスパークリングシャルドネ」 |
契約栽培農家とともに
日本らしいワインを高畠から
ワイン醸造技術管理士としての畑さんの仕事は実に多種多様です。ワイン用ブドウの栽培技術研究を行っている試験園で生育状況をチェックしたり、テイスティングで発酵の進行状況を確認したり、樽熟成のワインを樽から引き上げるための選別をしたり、瓶詰め前の製品の比重やアルコール、酸度などを検査したり……、文字通りブドウの栽培から醸造までを一貫管理しています。
その成果として、高畠町の異なる畑の異なる味わいが楽しめる「シャルドネの畑シリーズ」や2006年国産ワインコンクールのスパークリングワイン部門でトップに輝いた「嘉yoshiスパークリングシャルドネ」、深夜に最高の状態のブドウを収穫して仕込む「ナイトハーベスト」など、畑さんの目指すワインづくりが少しずつ実を結びはじめています。
「それぞれの国の風土や文化を表現してくれる、それがワイン。だから、私もワインを通して高畠を知ってもらいたい。そして、いつの日か“日本らしいワイン”をここ高畠から発信したいですね」と畑さんは、静かにしかし確固たる意志に満ちた言葉で今後の目標を語ってくれました。







