ものづくりヤマガタ情報サイト 株式会社トプコン山形-世界にはばたくメイドイン山形

世界にはばたくメイドイン山形
観る、診る、測る、その最先端を一貫生産
株式会社トプコン山形(米沢市)

3次元眼底像撮影装置の最終検査風景
医師が眼球を診察するための機器、スリットランプ
医師が眼球を診察するための機器、スリットランプ(写真上)と3次元眼底像撮影装置の最終検査風景(写真左)

 

7割を占める基幹事業、アイケアビジネス

産学官連携で開発に成功した世界初の「3次元眼底像映像装置」と3次元断層像
産学官連携で開発に成功した世界初の「3次元眼底像映像装置」と3次元断層像
産学官連携で開発に成功した世界最高レベルの「3次元眼底像撮影装置」と3次元断層像

トプコン山形は、光学技術とデジタル技術を核としたオプトメカトロニクスメーカーである株式会社トプコン(東京)の国内製造拠点として1946年に設立され、アイケアビジネス(医用機器)、ポジショニングビジネス(測量機器)、ファインテックビジネス(産業機器)の3事業を主軸とし、それらの開発、部材調達、部品加工から製品組立および品質保証までの一貫生産工場として事業展開しています。
基幹事業であるアイケアビジネスは、全体の7割を占め、眼科医療向け製品と眼鏡店向け製品に分けられます。両分野ともトプコンブランドはトップメーカーであり、中でも、産学官連携で開発に成功した「3次元眼底像撮影装置・3DOCT」は、OCTとトプコン山形で製造している無散瞳眼底カメラを「融合」した世界初の製品として注目と期待を集めております。情報化社会の進展と高齢化に伴い、目の健康に対するニーズは益々高まりつつあります。こうした時代の流れに呼応し、最近では予防医学分野にも貢献すべく注力しています。
また、ポジショニングビジネス分野では、世界3大測量機器メーカーの1社として、水平、角度、距離などを測定する製品を提供し、最近ではマシンコントロール技術、画像処理技術、GPS技術を融合した高精度な3次元位置情報への活用と事業領域を拡大しています。もう一つのファインテックビジネス分野では、半導体、液晶産業という巨大産業で利用される検査装置、計測器を提供しています。近年では、ハイビジョンテレビの黒へのこだわりから、超低輝度領域の黒色を測定できる製品の需要が顕著です。いずれも究極の精巧・精密が求められる分野、確かな技術とマンパワーで信頼に応えています。

一貫生産が可能にした、より高精度な光学機器

3次元CADによる生産設計図
3次元CADによる生産設計図

眼鏡を選ぶ際に使用されるビジョンテスタの最終確認
メガネを選ぶ際に使用されるビジョンテスタの最終確認

開発、部材調達、部品加工から製品組立までの一貫生産と多品種・小ロットを強みとするトプコン山形。特に、製品を最終段階まで仕上げる一貫生産は、従業員にとっても大きなやりがいとなっています。まず、3次元CADにより生産設計を行い、本社工場1階で部品加工がスタート。要求される光学精度を満たすために、5方向の同時加工により高精度加工と生産性の向上を両立させた5面加工マシニングセンターやC軸つき複合加工機など、さまざまな最先端設備を導入しています。ここで精巧かつスピーディに加工された部品は2階の組立工場へ。機械化された部品工場とは対照的に組立工場はほとんどが手作業。繊細な光学レンズを扱うため機械化はできないのです。セル生産方式を採用しており、高い技能を身につけた従業員が、少人数で一台一台、第一工程から最終検査まで責任を持って手掛けています。最終検査では、光軸調整や解像度やピントのチェック、非球面レンズの精度測定など、製品ごとに厳しい検査項目が設けられており、これらが精度には絶対の自信と実績を誇るトプコン山形らしさを支えています。

 

5面加工マシニングセンターで加工された部品(3次元眼底像撮影装置の本体)について説明する秋葉斉取締役 スリットランプの最終検査風景
5面加工マシニングセンターで加工された部品(3次元眼底像撮影装置の本体)について説明する秋葉斉取締役 スリットランプの最終検査風景

 

世界が求める品質、環境調和型製品、支える技術者の資格取得を奨励

自社の技術力と今後の課題や展望を語る市丸修次社長
自社の技術力と今後の課題や展望を語る市丸修次社長

トプコン山形は、トプコングループの製造部門におけるフロントランナー。製品の多くは欧米およびアジア諸国にも輸出されています。国際的な品質マネジメントシステムの規格である「ISO9001:2000」および「ISO13485:2003」の認証取得・維持を通じて徹底した品質保証体制を確立しているほか、アメリカやヨーロッパの安全規格の認証も取得しています。また環境面においては2000年3月に環境マネジメントの国際基準であるISO14001を取得し、廃棄物ゼロを目指す「ゼロエミッション」活動に全従業員で取組み目標レベルを達成。グローバル企業として環境調和型製品への取り組みを推進しています。国が変われば人種も生活習慣や仕様も変わるというわけで、同じ製品でもそれらの違いに合わせた機能や操作性の微調整が求められる世界。多品種・小ロット、短納期を実現する高い技術力を支えているのは優れた人財に他なりません。その点を強く意識し、同社では特殊精密作業の技能育成として、男女を問わず光学機器・電気機器組立技能検定の受検を推進し、多数の合格者を輩出しています。さらに、人財の心身の健康と士気高揚を願い、福利厚生の一環として野球やバドミントンなどのクラブ活動を支援するとともに、観戦の推進やアドボードというカタチでJ1モンテディオ山形やプロ野球楽天を応援しています。
「人はまじめだし、協力し合える工場も多い。山形はものづくりにおける総合力が素晴らしい。でも、さらに発展するためにはスピードアップとさらなる元気が必要」と、市丸修次社長はいい意味での危機感を注入しています。

 

高度な技術で繊細な光学機器が仕上げられる組立工場の全景 「トプコン山形」のアドボードを掲げたNDスタジアム
高度な技術で繊細な光学機器が仕上げられる組立工場の全景 「トプコン山形」のアドボードを設置したNDスタジアム
(2009/3/24取材)
株式会社トプコン山形 株式会社トプコン山形
代表者:代表取締役社長 市丸 修次
創業:1946年12月
従業員数:246名
事業内容:眼科医療向け・眼科店向け医用機器、土木・建設施工向け測量機器。FPD分野向け産業機器の部品加工から製品組立までの一貫生産。所在地:
本社/ 山形県山形市大字漆山字石田547
TEL:023-686-3987
FAX:023-686-4303
URL:http://www.topcon-yamagata.co.jp
   
西工場/ 山形県山形市大字漆山270-2
TEL:023-684-7198
FAX:023-681-0605
   
東京事務所/ 東京都板橋区蓮沼町75-1
TEL:03-3965-6353
FAX:03-3965-6353
   

今年で創業63年、オプトメカトロニクスメーカー「トプコングループ」の製造拠点として着実に成長を遂げてきた。ものづくりに対する真摯な取り組みで常に他のグループ会社をリードする存在。産学官連携により世界最高レベルの「3次元眼底像撮影装置」の開発に寄与した実績を生かし、今後は開発部門にも一層力を入れていく考えだ。